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伝道者の声

坂口 由起

イエス様のために生きる

大学院博士課程前期課程2年
坂口 由起

「その一人の方はすべての人のために死んでくださった。その目的は、生きている人たちが、もはや自分自身のために生きるのではなく、自分たちのために死んで復活してくださった方のために生きることなのです。」(コリントの信徒への手紙 二 5章15節)

私はイエス様に出会うまで、長年苦しみ続けていました。苦難に遭い、生きることに意味を見出せずに死のうとしていました。けれども不思議な出来事が続いて、日本基督教団和歌山教会に導かれました。清藤淳牧師に受洗準備会を始めていただきイエス様を知るようになった頃、突然与えられたのがこの御言葉でした。私の人生で最も衝撃的な瞬間でした。「私のために死んで復活してくださった主イエス・キリストのために生きる」、これが私の生きる意味であり命であったのです。この時、私の人生は闇から光へと逆転させられました。

私は2017年に洗礼を受け、間もなく受験して2019年に東京神学大学に入学しました。聖書も教会のことも全然知らない状態でしたが「神様にお仕えしたい」という思いに突き動かされて受験したのです。しかし合格通知が届いた後、恐れと不安に襲われました。突発性難聴になったり、入学を妨げる問題が次々に起こりました。十分な蓄えがなかったので学費のことも不安になり、「奨学金が受けられなかったらどうしよう」と悩んでいました。すると主日の朝、私に二通の手紙が届きました。一通は東京神学大学から奨学金の決定通知、もう一通は松沢教会の北紀吉牧師からの手紙でした。手紙にはこう書かれていました。「祝、合格。神の出来事ですから、神が責任をとって下さいます。」私の不安は消え去りました。実際、東京神学大学に入ってから必要なものは神様が全て満たしてくださっています。難しいレポートも、祈っていると必要なことが示されて不思議と仕上がります。

神学校生活は、私にとっては苦しいことばかりです。自分の不信仰や愛のなさに向き合わされ、悔い改める日々が続きます。躓くことも度々あります。けれども苦難の中でこそ、神様の言葉が心に深く聞こえてきます。神様が祈りを聞いてくださっていることを確信させられます。牧師と教会の兄弟姉妹が、私を守るために祈り続けていることを肌で感じます。そしてイエス様が救ってくださった喜びを思い起こし、打ち震えるのです。

もし神様にお仕えしたいという思いが与えられているのなら、牧師と教会の兄弟姉妹に祈ってもらってください。全て神様におゆだねして、安心して神様に従ってください。神様の出来事ですから、必ず神様が責任をとってくださいます。