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伝道者の声

髙橋 優美子

主からの呼びかけ

大学院博士課程前期課程2年
髙橋 優美子

2000年夏の礼拝時に呼びかけを感じました。すぐ当時の榮英彦牧師に話しましたが、戸惑いました。なぜ自分なのか? いや、聴き間違いであろう。自分であるはずがない。微かな声を確かめたくて、祈りました。

「主よ、教えてください。それから考えます」

静かです。やっぱり、聴き間違いだった。なぜか、ほっと胸をなでおろし安心でもありました。しかし、今なら分かります。聴き方が間違っていたのです。

「主よ、教えてください。御声に聴き従います」

こう祈るべきでした。

自分の判断でなく、全てを主に委ねる覚悟が必要でした。弟子たちが、主からの呼びかけにすぐ網を置いて従ったのに私は違っていました。「主よ、家族が居ます」「今からの勉強なんて無理です」「年齢的にも大変です」「神様へ捧げる礼拝での、説教に関るなんて無理です」心の中での言い訳が続きました。

心の内での揺らぎ、ざわつきを抱えながら、何度も呼びかけられながら、その御声を聴かないことにしました。畏れと自分の非力さに、こだわっていたのです。それから十数年後に、また礼拝の中にて大きく呼びかけを受けました。ですが今度は言い訳ができませんでした。なぜかというと、言い訳だった「家族」を看取った後だったからです。そして、言い訳にしていた、一つひとつに答えが出ていた後でした。神様へ降参です。当然です。従うより方法がありません。祈って欲しいと手紙を書いた白井真牧師(前任)には、「東京神学大学に行きなさい」と言われました。小さな相談をしたはずの久保哲哉牧師(当時の牧師)に大きく背中を押されました。その間の全てを、信仰深い親しい友人が祈り支えてくれました。多くの方々の祈りと、お支えにより今の自分があります。

神のご計画の中で、その時々に人を用いられることを知りました。年齢? 最初の呼びかけから16年後の入学です。今だからこそ、今の自分にしかできない神のご計画があると思えます。

神が、今のあなたを必要としています。

「えっ! わたし?」

そうです。今この文章を目にしているあなたです。学びの中で必要なことは、整えられます。