2027年度入試情報

学長室から――伝道者養成のための神学

 東京神学大学は神学校として、教会の牧師を養成するところであると考えられていると思います。もちろん、それは間違いではありません。しかし、東京神学大学に身を置いていますと、「牧師の養成」とか「(教会の)教職の養成」といった言葉は、あまり耳にしません。おそらく、いちばん多く言われているのは「伝道者の養成」という言葉でしょう。東京神学大学は、伝道者を養成するところであるという自覚を持っているのです。
 ですから、学生の受け入れにあたって、伝道者になるということが問われます。教会の牧師、あるいは、キリスト教学校の聖書科の教師といった務めに召されている、その意味での伝道者になる場合はもちろんのこと、神学研修志望での入学の場合であっても、やはり教会の伝道に仕える志があるかどうかが大切です。
 同時に、伝道者養成を目指しているのですから、東京神学大学で教えられる神学も、伝道に資するということが根本になければなりません。学問的水準を落とすわけにはいきませんが、新しい知見も、どのように教会の信仰を活性化し、説教を力強いものにできるかということを無視して語られるわけにはいきません。歴史の中では、神学が教会の信仰から乖離してしまったときもあったといいます。しかし、神学は教会の学として信仰を出発点にしているということを忘れるわけにはいきません。(神代)