2024年度入試情報

大学院神学研究科博士課程後期課程
  1. HOME
  2. 東京神学大学について
  3. 3つのポリシー策定の基本方針
  4. 大学院神学研究科博士課程後期課程

理念・目的(東京神学大学大学院学則第1条・第2条に拠る)

東京神学大学大学院は、学校教育法第99条に基づき、キリスト教神学の理論および応用を教授研究する神学研究科を置き、博士課程を設けています。博士課程は、専攻分野について研究者として自立して研究活動を行うに必要な高度の研究能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを目的としています。
博士課程後期課程は、神学における国内外の学界へ学問的貢献ができる専門的学識を有し、高等教育機関において研究者また教育者として貢献し、教会や社会のあり方についての諸課題に深く取り組むことのできる人材を育成することを目指します。

1.学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

本課程では、自立した研究活動により神学における国内外の学界への学問的貢献ができるレヴェルの専門的学識を修得すること、また、高等教育機関において研究者・教育者として継続的に研究業績を出すことのできる能力を身に付けることが求められます。
そのために、本課程に3年(6学期)以上にわたって在学して①所定の単位(16単位)を修得し、②外国語学力認定試験に合格し(85点以上)、③学術小論文1本を学術誌に発表し、④3科目にわたる論文提出資格認定試験に合格した(85点以上)とき、博士論文の提出資格が与えられます。さらに指導教授の指導の下で論文を完成・提出し、審査委員会による審査(口述試験を含む)に合格(80点以上)すると、博士(神学)の学位が授与されます。

2.教育課程編成方針(カリキュラム・ポリシー)

本課程においては、学生は聖書神学専攻または組織神学専攻のどちらかに所属します。
両専攻とも、教育課程は授業の履修と博士論文作成の二つの柱からなります。
まず、神学における国内外の学界への学問的貢献ができるレヴェルの専門的学識を身に付けるために、授業を履修します。授業は、専門的な学識を深めるために講義形式で行われるものと、自立した研究能力を身に付けるために演習形式で行われるもの、及びその両者を組み合わせたものとが開講されます。その中から、専門分野の後期課程レヴェルの神学的知識を身に付けるために専攻科目12単位を、さらに、幅広く深い神学の理解を身に付けるために専攻外科目4単位を履修します。
それを踏まえつつ、自立した研究活動によって継続的に研究業績を出すことのできる能力を身に付けるために、また学問的成果の一つとして、博士論文を作成します。論文提出に備え、指導教授による指導計画書(年度初め)と学生による研究報告(年度末)、さらに研究発表を踏まえながら、指導教授によって個別に論文指導がなされます。同時に、神学における国内外の学界への学問的貢献ができるレヴェルの専門的学識を修得したかどうかを確認するため課される外国語学力認定試験や論文提出資格認定試験等、論文提出資格取得のための諸条件を満たすことを目指しつつ、論文を作成していきます。

3.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)

東京神学大学は、福音の伝道に資することを願い、自立した研究活動により神学における国内外の学界への学問的貢献ができる伝道者を養成するために、以下のような学生を求めます。

  • 召命を確信し、神学における高度な専門的学識に基づいて教育・研究を担うことを目指す伝道者
    公同的な福音主義信仰に立ち、福音を現代世界に宣べ伝える召命を確信する伝道者
    教会の伝道に仕えるために、高等教育機関において教育・研究を担うことを召命と受けとめる者
  • 神学における修士レヴェルの専門的知識を有する者
    修士(神学)もしくはそれに準ずる学位を持つ者
    主体的に神学する能力を有する者
    文献を原語で読むために必要な外国語(英語あるいはドイツ語)の学力を有する者
  • 国内外の高等教育機関等において学問的に貢献することを目指す者
    自ら神学的諸問題を発見し、それを高度に学問的に取り扱うことができる者
    神学における国内外の学界に学問的に貢献することを願う者
  • 神に仕え、隣人に仕える積極的な姿勢を有する者
    教会やキリスト教学校等で、福音の伝道に誠実に携わる経験を有する者
  • コミュニケーション能力と論理的思考に基づく専門的能力を高めたいと願う者
    伝道者が現実に直面する諸課題・諸要求に、多様な協力関係の中で的確に対応する能力を有する者