東京神学大学

Tokyo Union Theological Seminary

学部・大学院

神学部神学科

神学科の特徴

4年間の学びによって、学士(神学)が取得できます。学際基礎科目、神学基礎科目、現代語科目、保健体育科目、さらに専門教育科目等を履修し、卒業要件総単位134単位を満たすことが必要です。専門教育科目は、聖書神学関係、組織神学関係、歴史神学関係、実践神学関係諸科目からなり、神学という長い歴史と伝統を持った学問全体を組織的かつ体系的に学びます。また伝道者として働くために必要な知識を習得します。すでに短大や大学、専門学校を卒業した方々、また一定の単位を履修した方々には、編入学の制度もありますから教務課入試係りにお問い合わせください。

教職課程

中学校・高等学校の教員となるために必要な教育職員免許状を取得するための課程として、本学では、教職課程を有しています。本学の教職課程は、キリスト教主義学校において教育と伝道の業に励みつつ、建学の精神を実質的に担う教師を養成することを目標とし、今日まで多くの優れた聖書科教師を輩出してきました。本学では、教育職員免許法及び教育職員免許法施行規則に定められた単位を修得することにより、次の免許状を取得することができます。
  • 中学校教諭一種免許状(宗教)
  • 高等学校教諭一種免許状(宗教)

神学科の学び

神学基礎科目

キリスト教通論I

東京神学大学のカリキュラムと各コースについて、ならびに歴史文献学と神学の関係について概説する。

キリスト教通論II

キリスト教信仰内容の要点を初年度の学生のために組織的に概説し、神学的思索と討論の力を養う。

聖書通論1旧約通論

旧約聖書のどこに何がどのように書いてあるかを概観する。同時に、聖書を学問的に読むとはどのようなことかを考え、その作業の出発点とする。

聖書通論2旧約時代史

旧約聖書が物語る時代と旧約聖書が成立してきた時代は、近代的歴史学ないし考古学の目からはどのように見えるだろうか。この近代的な目から旧約時代史を概観し、旧約聖書の信仰の特質を明らかにする。

聖書通論3新約通論・歴史

新約聖書に関しての基礎知識と、新約聖書の各文書の内容について学ぶ。

神学通論

神学入門。神学の学びを始めるにあたって、まず、キリスト教信仰の基本的内容を再確認する。次に、学問としての神学全体を本学のカリキュラムを参照しつつ概観する。つまり、神学は旧約聖書神学・新約聖書神学・組織神学・歴史神学・実践神学に大別されるが、それらがどのような関連を持っているか、またそれぞれがどのような課題や方法を用いるかを見る。さらに、神学的に考えることとは、どのようなことであるかを学ぶ。
聖書神学

旧約聖書神学I

旧約聖書とは何か。歴史的文献学的見地からこの問いに取り組む。正典としての旧約聖書の成立過程とその歴史的背景および本文伝承の歴史を概観した後、モーセ五書批判の諸問題を考察する。

旧約聖書神学II

旧約聖書諸文書の成立過程とその歴史的背景から、旧約正典ならびにユダヤ教正典全体の構造と諸文書間の緊張関係を明らかにする。扱う範囲は、申命記、申命記的歴史、歴代志的歴史、詩篇および詩文学。

旧約聖書神学III

預言者とは何か。そして預言書とは何か。預言者は、他に比べうるもののない神の言葉の伝承を生み出したのか。預言とは何か。これらの諸問題を明らかにする。また、近年盛んに議論されている預言書の形成の問題を考察する。

旧約聖書釈義a

旧約聖書に基づく説教を目指して釈義の課題を考える。まず、言語学的、文(献)学的、また歴史学的な方法と知見を土台とする釈義が、どのように位置付けられるかを論じる。また、神学辞典や注解書など、第二次文献の使い方を解説する。

旧約聖書釈義b

前期の学びを基礎にして、旧約テキストを具体的に釈義する。併せて、釈義論文の書き方を指導し、年度末には釈義レポートを提出していただく。

ギリシャ語I

毎年前期に開講され(週二回)、新約聖書のギリシャ語の初期文法を教科書に従って学んでいく。この学びを通して、辞書などの助けをかりながら一人で読解できる能力を養う。

ギリシャ語II

週一回のクラスで、ギリシャ語Iを履修した学生がさらに文法の理解を深め、実際に原典に取り組むための訓練のクラスである。具体的に安易な新約原典を読んでいく。

新約聖書神学I

新約聖書を学問的に読む訓練をするクラスである。主に講義を通して新約聖書神学の諸課題、諸問題に触れる。新約聖書神学の総論(聖書学とは何か、正典としての新約聖書、新約聖書のテキスト、時代史的な背景)および各論として共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ各福音書に関する歴史的、文学的、神学的諸問題)を扱う。

新約聖書神学II

新約聖書神学Iを履修した学生が、さらに新約諸文書についての理解を深めるためのクラス。具体的には、使徒言行録、およびヨハネ文書(福音書、書簡、黙示録)に関する歴史的、文学的、神学的諸問題について学ぶ。

新約聖書神学III

新約聖書神学IおよびIIを終えた者のためのクラス。原始教会(その史的問題、自己理解、キリスト論)とパウロの神学(キリスト論、神の義、人間論、信仰、新生、教会論、終末論など)について学ぶ。

新約聖書釈義a、b

前期、後期通年でとるクラス。現代の新約聖書学の多様な方法論について学ぶ。まず釈義とは何かという序論的な講義をした後、前期は主に歴史的批評的方法論、後期はそれを乗り越えようとする新しい方法論を学んだ後、ある新約テキストについての釈義の実践を(学生の参加によって)する。
組織神学

組織神学I

キリスト教教義学の概説。序説(啓示・聖書・教義)、神論(神の本質と属性・三位一体論・神の意志)、創造論(創造・摂理・人間・罪)、キリスト論(イエス・キリストの人格と業)、聖霊とキリスト教的生活(新生・義認・聖化)、教会論(教会の本質と務め・教会の標識)、終末論(再臨・最後の審判・復活・永遠の生命、神の国)といった項目を学んでいく。

組織神学II

キリスト教倫理学の概説。主な項目としては、キリスト教倫理の本質と課題、キリスト教倫理と一般倫理との関係、キリスト教倫理の諸類型、キリスト教倫理の基礎資料といった概論的なものがある。さらに、性と結婚の問題、医療倫理、戦争と暴力、政治(特にデモクラシーの問題)、経済、環境問題などの個別的・具体的な問題についても、従来の議論を参照しつつ論じていく。

組織神学III

古典的な分け方によれば、キリスト教弁証学に当たるもの。多様な神学問題を扱いうる科目であるが、主な項目としては、信仰と理性、信仰と自然科学、無神論、世俗化、宗教の神学(キリスト教の立場から見た諸宗教の本質と意義)、日本の神学(キリスト教の立場から見た日本人の特質や宗教性の問題)などを挙げることができる。こうした諸問題について、過去の議論を参考にしながら学んでいく。
歴史神学

教会史I

講義による教会史の概説を行なう。基礎的な知識を十分修得するとともに、史料にもあたって理解を深める。古代地中海世界の片隅で起こったキリスト教が、やがて地中海全体に伝播し、ローマ帝国の公認宗教となっていく歴史や、使徒教父や弁証家など初期の教父たちの神学、グノーシス主義、マルキオン主義、モンタヌス主義などの運動の本質とそれがキリスト教に与えた影響、さらには、エイレナイオスやテルトゥリアヌス、アウグスティヌスなど古代の教父の神学、古代教会の信仰と職制、諸信条の成立や正典の形成、修道制の成立などを講義する。

教会史II

講義による中世教会史の概説を行なう。基礎的な知識を十分修得するとともに、史料にもあたって理解を深める。ゲルマン民族の侵入によるローマ帝国崩壊の時代から、中世キリスト教世界の成立、そして宗教改革の直前までの時代を扱う。とりわけ、中世初期のキリスト教の伝播、叙任権闘争に見られる教会と国家の複雑な関係、修道院運動の展開、中世における神学と哲学、異端の運動、大学の発生などの主題も扱う。

教会史III

講義による宗教改革教会史の概説を行なう。基礎的な知識を十分修得するとともに、史料にもあたって理解を深める。ドイツ、スイス、イギリス、北欧などヨーロッパ各国の宗教改革運動の歴史を概観するとともに、地域による宗教改革運動の差異にも注目する。さらに、ルター、カルヴァン、ツヴィングリなどの主要な宗教改革者の神学、さらには再洗礼派や対抗宗教改革運動の本質にも言及する。特に、中世のキリスト教世界の崩壊とともに生じる16世紀のヨーロッパ社会と宗教改革運動の密接な結びつきが考察される。

教会史IV

講義による近代教会史の概説を行なう。基礎的な知識を十分修得するとともに、史料にもあたって理解を深める。宗教改革以後の、キリスト教のアメリカへの移植、アメリカにおける教派教会の成立、大覚醒運動、ドイツの敬虔主義、啓蒙主義とキリスト教、ウエスレーとメソディズム、現代のキリスト教、エキュメニズムとキリスト教など、主題を定めて学びを行なう。とりわけ、現代のわたしたちの教会との直接の歴史的関係を顧慮しながら、講義は進められる。

教会史V

キリシタン時代から現代に至るまでの日本のキリスト教史を概観する。

宗教史I

宗教研究のための代表的な理論学説、すなわち宗教心理学、宗教現象学、宗教社会学、宗教人類学などを概説するとともに、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、神道、儒教、仏教など諸宗教の歴史的起源、発展、教義等を整理して講義する。キリスト教を世界の諸宗教の一つとして客観的に位置付けながら、なおどこにその独自性を見出すことができるかという問題意識を共有する。

宗教史II

日本における諸宗教、特に神道、仏教、儒教の起源と歴史、並びにその主要な教義を概観するとともに、16世紀以後のキリスト教、並びにキリスト教と諸宗教との関係を考察する。日本にキリスト教を伝道していく際に、日本の諸宗教の伝統をしっかりと知ることは、本質的に重要である。日本へのキリスト教の土着化、日本人としてのわたし自身の宗教性についての問題意識もまた、講義の背後には常に存在する。
実践神学

実践神学概論

実践神学とは何かを、その各領域にわたって概観する。実践神学的思考の特質を明らかにしたい。講義の進行と平行して、実践神学各領域の基本文献を読む課題が履修者全員に課せられる。

キリスト教教育概論

キリスト教教育とは何かという本質的問いを発しつつ、初期キリスト教から今日に至る歴史経緯の中で生まれた様々な教育形態の意義と変遷を見極め、それを今日の教育的業への資とする。テキストは特に指定せず随時、授業の中で諸資料配布と共に紹介していく。

授業科目一覧

★必修科目 ☆選択科目 *選択必修科目 ◇専攻必修科目 入学・編入学年度により履修対象科目が異なります。
 1年2年3年4年

























【学際基礎科目】
*哲学思想史
*キリスト教と世界史
*キリスト教と文学1 世界文学
*キリスト教と文学2 日本文学
*キリスト教と芸術1 美術史
*キリスト教と芸術2 音楽史
*心理学
*社会史
*法と人権1 法学概論
*法と人権2 日本国憲法
*宗教と社会1 デモクラシーと政治
*宗教と社会2 ウェーバーとトレルチ
*ドイツの歴史と教会
*現代の自然観
*生命の理解とバイオエシックス
*精神医学とキリスト教
*保健衛生
*食品と栄養
*情報基礎
【神学基礎科目】
★キリスト教通論Ⅰ・Ⅱ
★聖書通論1 旧約通論
★聖書通論2 旧約時代史
★聖書通論3 新約通論・歴史
★神学通論

【現代語科目】
☆英語基礎
☆日本語基礎
★英語ⅠA
★英語ⅠB
☆英語Ⅱ
☆英語実践Ⅰ・Ⅱ
★ドイツ語ⅠA
★ドイツ語ⅠB
☆ドイツ語Ⅱ

【保健体育科目】
★体育Ⅰ・Ⅱ
1年次入学者は、原則としてこれらの科目を2年間かけて履修・修得する。
3年次編入学者の場合、神学通論を除き、基本的にこれらの科目が認定されるが、履修を奨励している。
 





 【聖書神学関係】
★旧約聖書神学Ⅰ・Ⅱ
★新約聖書神学Ⅰ・Ⅱ
★ギリシャ語Ⅰ・Ⅱ

【組織神学関係】
★組織神学Ⅰ

【歴史神学関係】
★教会史Ⅰ・Ⅱ

3年次編入学者は、3年次に履修・修得する。
【聖書神学関係】
◇ヒブル語Ⅰ・Ⅱ
☆イスラエル古代史

【組織神学関係】
★組織神学Ⅱ

【歴史神学関係】
★教会史Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ
★宗教史Ⅰ
☆宗教史Ⅱ

【実践神学関係】
☆教会実習Ⅰ・Ⅱ
☆牧会心理学
☆臨床牧会教育
☆教会教育入門
☆説教学入門

【古典語】
☆ラテン語Ⅰ・Ⅱ

【神学書講読】
*英語神学書講読・聖書Ⅰ・Ⅱ
*独語神学書講読・聖書Ⅰ・Ⅱ
*英語神学書講読・組織Ⅰ・Ⅱ
*独語神学書講読・組織Ⅰ・Ⅱ
*英語神学書講読・組織歴史Ⅰ・Ⅱ
【聖書神学関係】
★旧約聖書神学Ⅲ
☆旧約聖書神学Ⅳ
★旧約聖書釈義
★新約聖書神学Ⅲ
☆新約聖書神学Ⅳ
★新約聖書釈義
◇新約原典講読Ⅰ
☆新約原典講読Ⅱ
☆新約時代史

【組織神学関係】
★組織神学Ⅲ

【歴史神学関係】
☆アメリカ教会史
☆教理史Ⅰ・Ⅱ

【実践神学関係】
★実践神学概論
★キリスト教教育概論

【専攻間共同科目】
☆アジア伝道論演習

【学部演習】
*旧約聖書学部演習
*新約聖書学部演習
*組織神学学部演習
*歴史神学学部演習





教職概論

※3年次編入学者は、3年次に履修・修得する。
教育基礎論Ⅰ・Ⅱ
宗教科教授法A・B

※3年次編入学者は、3年次に履修・修得する。
心理発達と教育
道徳指導法
特別活動指導法
教育的指導と相談の研究Ⅰ・Ⅱ
教育の方法と情報技術Ⅰ・Ⅱ
教職実践演習(中・高)
教育実習Ⅰ・Ⅱ
※教職課程科目は、教育職員免許状取得希望者対象。免許状取得に必要な科目の履修・修得には最低でも3年間を要するが、3年次編入学者は、大学院修了までに専修免許状取得を目指すことができる。

科目等履修生制度

福音主義キリスト教会の教職またはそれに準ずる方が、主に教員免許取得を目的として、学部科目を履修して学ぶ制度です。出願にあたっては、事前に教務課主任のガイダンスを受けてください。
*学部の授業の聴講をご希望の方は、教務課までお問い合せください。